この場面は、山伏の念力で熱湯を温水にかえるところです。上方の漢詩は曹植さんの「七歩詩」です。
煮豆持作羹 豆を煮て羹(あつもの)を作り
漉鼓以為汁 鼓(みそ)を漉(こ)して以て汁と為す
萁在釜下燃 萁(まめがら)は釜下(ふか)に在りて燃え
豆在釜中泣 豆は釜中(ふちゅう)に在りて泣く
本是同根生 もと同根より生ずるに
相煎何太急 あい煎ること何ぞ太(はなはだ)急なる