猛風哀咽

2022年 - H1340×W530

越後崇志さんは、小学校5年生の4月に白血病で亡くなられました。絵の上の方にある「春の台風」という詩は、病院で落書きに使っていたわら半紙の中から出てきました。

ヒューヒュー とうなっている

お母さんと はぐれてしまったのかな

お母さんを さがしているんだろうな

ないているようで かわいそうだ

こんどぼくの びょう気がなおったら

いっしょにそとであそぼう

そのとき お母さんに

めぐり合えるかも しれない

だから そんなに 木をゆすったり、

たおしたり しないで