絵の詩句は、無門関二十三不思善悪からの引用です。
某甲雖在黄梅隨衆 實未省自己面目
今蒙指授入處 如人飲水冷暖自知
私は黄梅山にいて皆と修行していましたが、未だ自己の面目に目覚めていませんでした。
今、お示しをいただいて、あたかも人が水を飲んで冷たいか温かいか知るようにはっきりとわかりました。
蹲(つくばい)に書かれた文字は、遺教経が元です。真ん中の文字「口」を共用して、周囲の文字が吾唯足知(吾れ唯だ足るを知る)となるように配されています。