心象朝餐

2023年 - H1250×W350

目の前にケーキがあるだけで何だか心がうきうきしてきますね。

下方の詩は、宮沢賢治さんの「心象スケッチ朝餐」です。

すきとほった風といっしょにむさぼりたべる

こんなのをこそ speisen とし云ふべきだ

……雲はまばゆく奔騰し

  野原の遠くで雷が鳴る……

林のバルサムの匂を加へ

あたらしい晨光の蜜を塗つて

わたくしはまたこの白い小麦の菓子を食べる