目の前にケーキがあるだけで何だか心がうきうきしてきますね。
下方の詩は、宮沢賢治さんの「心象スケッチ朝餐」です。
すきとほった風といっしょにむさぼりたべる
こんなのをこそ speisen とし云ふべきだ
……雲はまばゆく奔騰し
野原の遠くで雷が鳴る……
林のバルサムの匂を加へ
あたらしい晨光の蜜を塗つて
わたくしはまたこの白い小麦の菓子を食べる