キャベツの下にある漢詩は、欧陽修さんの「蝶戀歌」です。
庭院深深深幾許 楊柳堆煙簾幕無重數
玉勒雕鞍遊冶處 樓高不見章臺路
雨橫風狂三月暮 門掩黄昏無計留春住
涙眼問花花不語 亂紅飛過秋千去庭院
庭院は、深深としてどれほど深いのだろう?
楊柳はけむり、簾幕が無数に重なっている。
宝石や彫刻で飾られた車馬が遊ぶところ
樓は、高いけれど章臺の路は見えない。
横ざまの雨と風が狂う三月の暮、
門は、たそがれをおおうけれど春を留めおくことはできない。
涙眼で花に問うても花は語らず
紅い花びらが乱れ飛び、ぶらんこを過ぎていく。