蝶戀歌

2022年 - H1330×W530

キャベツの下にある漢詩は、欧陽修さんの「蝶戀歌」です。

庭院深深深幾許 楊柳堆煙簾幕無重數

玉勒雕鞍遊冶處 樓高不見章臺路

雨橫風狂三月暮 門掩黄昏無計留春住

涙眼問花花不語 亂紅飛過秋千去庭院

庭院は、深深としてどれほど深いのだろう?

楊柳はけむり、簾幕が無数に重なっている。

宝石や彫刻で飾られた車馬が遊ぶところ

樓は、高いけれど章臺の路は見えない。

横ざまの雨と風が狂う三月の暮、

門は、たそがれをおおうけれど春を留めおくことはできない。

涙眼で花に問うても花は語らず

紅い花びらが乱れ飛び、ぶらんこを過ぎていく。