上方の語句は、龍樹さんが書いた「大智度論」の「指月の譬」です。
語以得義義非語也
如人以指指月以示惑者。
惑者視指而不視月
人語之言我以指指月令汝知之
汝何看指而不視月此亦如是
語爲義指語非義也。
語は、義をもって得、義は語にあらざるなり
人の指をもって月を指し、以って惑者に示すに
惑者は指を視て、月を視ず
人、これを語りて言う、我は指を以って月を指し
汝をしてこれを知らしめんとするに
汝は何ぞ指を看て、月を視ざる
これまたこれのごとし
語は、義のための指で、語は、義にあらざるなり